博士という選択

私の周りに限ったことではないとは思うが
博士後期過程に進学するというと「やめたほうがいいよ」と返してくれる。
理由を列挙すると

• 非常に高い買い物であること(第22回：博士課程に進むことの経済的メリットより )
• ３年かかること(婚期が遅れるなど)
• 終了しても求人がないこと(うちの先生の話ではそれほど少ないわけではないらしい)
• 時間切れというリスク(単位取得退学)

とくに最後は深刻で単位取得退学となると路頭に迷うことになる。

これらのリスクを承知の上で博士に行く覚悟を決めた時期もあった。
ただしそれは就職活動までに、
研究であらかじめ定めた成果をあげることが条件であったが
どうやら時間切れのようだ。
(まあ、アルゴリズム考案から査読に通すレベルの文章を書くまで2.5ヶ月程度だったのでそもそも無謀だったが)

勝つ根拠が用意できていない博打をはることは
そもそも博士に必要な合理性を備えていないと同義なので
大人しく就職することにする。